有限会社 ケー・アイ牧場様
Q1.太陽光の導入を決めたきっかけは?
Q2.SDGsに関してどのような取り組みを行っているか?
牛を飼育していると排泄物の問題が付いて回ります。当社では2014年からバイオガスプラントを稼働させて、牛糞を発酵させて作ったバイオガスから電気を作っています。
また、発酵後の牛糞は液体と固体に分け、液体は完全発酵した堆肥として畑に撒き、固体はふかふかの植物繊維ですので牛のベットに敷料として使っています。
牛糞はもともと畑と牛の間を循環しているものの一つです。それを高度に利用して電気などを生み出すことで、陸の豊かさを守りながら、再生可能エネルギーの利用拡大に寄与できる、持続可能な農業となるよう取り組んでいます。
Q3.太陽光発電設備に今後期待することはありますか?
温暖化が進む中で、北海道でも暑さ対策の重要度が今後も高まり続けると思います。
天気が良いときに発電する太陽光発電は、暑さ対策のエネルギー源にぴったりだと思いますので、牛にとって快適な環境づくりに役立つことを期待しています。
Q4.フロンティアジャパンで導入を決めて頂いた決め手があれば教えてください
日あたり、農業機械の作業性確保、将来の施設配置など考慮する要素が多く、なかなか検討が進まなかった中、シンプルなプランをリーズナブルな価格でご提案いただけたのが決め手です。施工までの役所などの手続き待ち期間がだいぶ長かったのですが、そこも辛抱強く待っていただけてとても助かりました。
Q5.現在、太陽光発電なども含め、再エネ導入を検討されている方々(法人など)に一言あればお願い致します
当社では、朝と夕方に電力のピークがあるので、昼に発電のピークが来る太陽光発電の効果は薄いかなと思っていました。
しかし、実際の電力使用データをよく見てみると、前述のとおり暑い時期の昼に扇風機を回す電力がかなり多いことがわかり、太陽光発電が有効であると考えを改めました。
先入観にとらわれず、まずは自社の電力使用状況を見てみると、新たな発見があるかもしれません。
電気代の急増に危機感を持ったためです。
2023年の春から北電の電気料金が大幅に上がったことに加えて、夏には酷暑が続きました。 当社は酪農を中心事業にしており、乳牛を900頭程度飼育しています。乳牛は暑さに弱く、一度夏バテしてしまうと牛乳の生産が大きく落ち込んでしまいます。 そのため、暑さ対策として牛舎内の扇風機を全開に回して牛の体調管理に努めました。その甲斐あって牛乳生産の落ち込みは小幅で済んだのですが、2023年8月の電気代は当社史上最大となってしまいました。
今後も暑さ対策は続ける必要があるため、扇風機は止められない。せめて電気代を抑える対策は無いかと検討して、太陽光発電を導入することを決めました。